日本テクノカーボン株式会社

製品情報

加工製品

高度な設計力が生み出す、最新技術のかたち

独創的なアイデアと技術を駆使した機能設計と高度な加工・処理技術は炭素や黒鉛の特長を極限まで引き出します。
電気、機械、冶金などの基盤的分野から半導体、航空・宇宙などの先端分野にいたるまで多種多様のニーズに徹底した品質管理でお応えします。

多種多様のニーズ

加工応用製品

さまざまな加工応用製品のラインナップが世界を、次世代を担う

単結晶シリコン引き上げ用部品
図解
図解
図解

(製品使用イメージ)

加工炭素製品

用途

シリコン半導体、化合物半導体、太陽電池(単結晶ウェハ・多結晶セル)、ポリシリコン製造、光ファイバー、工業熱処理、連続鋳造、 電磁鋼板、真空蒸着、アルミ溶解、電気用ブラシ、集電板、放電加工、化学電解用 他

加工形状

寸法公差

許容差運用基準

普通許容差はJIS B 0405では精級、中級、粗級に区分されますが、当社では特にご指定がなければCIP、型込成形品にはJIS中級 (下表)を、押出成形品にはJIS粗級を適用して加工させていただきます。

厚さ、幅、長さ、内・外径の許容差 例/JIS中級

(mm)

寸法の区分 許容差
0.5以上 3以下
3を超え 6以下
±0.1
6を超え 30以下
30を超え 120以下
120を超え 400以下
±0.2
±0.3
±0.5
400を超え 1000以下
1000を超え 2000以下
±0.8
±1.2
2000を超え 4000以下 ±2.0

普通許容差はJIS B 0419ではH、K、Lに区分されますが、当社では特にご指定がなければCIP、型込成形品にはK(下表)を、押出成形品にはLを適用して加工させていただきます。

形状の許容差 例/JIS K

(mm)

寸法の区分 許容差
平行度 直角度 平面度 真直度
10以下
10を超え 30以下
30を超え 100以下
100を超え 300以下
300を超え 1000以下
1000を超え 3000以下
0.4
0.4
0.4
0.6
0.8
1.0
0.05
0.1
0.2
0.4
0.6
0.8

高純度処理

当社では高純度処理を施すことで下記のグレードが製作可能です。

品種 灰分(ppm) 個別元素含有量(ppm)
Al B Ca Cr Cu Fe K Mg Mn Na Ni Si Ti V
H(KⅡ)グレード 8 0.9 0.05 0.05 0.2
SHグレード 3 0.7
分析方法 ICP ICP ICP ICP ICP ICP AAS ICP ICP AAS AAS ICP ICP ICP
  • ー: 検出されず
  • ICP: 誘導結合プラズマ原子発光分析法
  • AAS: 原子吸光光度法
  • 灰分と個別元素は参考値であり保証値ではありません。
  • 記載例:高純度品=IGS-743H・IGS-603KⅡ、超高純度品IGS-743SH
  • 測定法:JIS R 7223に準ずる。

特殊処理

CVD-SiCコーティング

CVD-SiCコート黒鉛は高純度で熱的安定性に優れることから、半導体分野の高温プロセス用途で主に利用されています。
当社CVD-SiCは基材との密着性が強く、耐久性に優れた結晶品質である事から、長期間安定して使用する事が出来ます。

当社SiCコーティングの特長
  • 専用の黒鉛材を基材にしていますので密着性・耐久性に優れております。
  • ご使用条件により厚膜コーティングも可能です。
コート層

耐酸化処理

黒鉛は不活性雰囲気の中では著しい耐熱性を示しますが、500°C以上の酸化雰囲気で長時間使用する場合、酸化消耗が発生します。当社では消耗速度を低減させる耐酸化処理を行っております。

安全上のご注意について 《黒鉛材料を正しく安全にお使いいただくために次のことをお守りください。》
  1. 黒鉛材料は熱や電気を良く伝えますので、火傷や感電事故にご注意下さい。また黒鉛材料の粉塵や切りくずによる電気機器での漏電や短絡事故を防ぐため粉塵対策をして下さい。
  2. 黒鉛材料の粉塵や切りくずが万一眼に入った場合はすぐ洗い流して下さい。とれない時は医師の処置を受けて下さい。また皮膚に付着した場合は水洗い又は石鹸で洗い流して下さい。
  3. 黒鉛材料は良く滑ります。床面に付着すると滑って危険ですから転倒防止のために清掃して下さい。
  4. 素材も製品同様滑り易く、指をはさんだり足の上に落とす恐れがあります。これらを防止するため、黒鉛材料の取扱いの際には手袋や安全靴を着用して下さい。
  5. ぜい性材料ですので衝撃を加えると破損し、破片が飛んだり、落下したりして身体を傷つける恐れが有ります。
  6. 水や油などに濡れると、製品の性能が損なわれることがあります。
  7. ご使用済みの製品は、産業廃棄物として正規の産業廃棄物処理業者へ処理を依頼してください。